連射太郎宅・・・
「……「ポチポチ」」
寝起きに寝そべりながらスマホいじってる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ
(轟音と共に後光が室内にさす)
バーン!
「……ポチポチ(我関せず)」
・・・
・・・
そおぃ!(スマホを奪う)
「ああっ何すんの!?」
お久しぶりです。
「誰だっけ?」
「神ですよ」
「ガラッ!」(部屋を出て玄関の電話機に向かう)
「やめなさい!この下り天丼すると読者が飽きてしまいます!」
「だから何の神だよ、出てってよ!」
「ドラクエ11の神ですよ!」
「ああ、例の」
「もう発売から1クールが過ぎました。そろそろクリアして、その後のオマケ企画も進んでいる事だろうと思い、馳せ参じた次第です。」
「その持ってるスマホの不要メールの削除の続きやっといてくんない?」
どれどれ・・・
・・・・・・・・・・・
そおぃ!(窓から投げ捨てる)
「ああっこの野郎っ」
(10分後)
「はー、はー・・・何の用なのそれで!」
「まず一つ言っておきたい事があります」
「はい?」
「メールは定期的にチェックして削除しなさい」
「すいません・・・」
「良いのです。してドラクエの方はいかがされたのかな?」
「やってませんよ」
「は?」
「やってないです。前回の動画終了時点のまま」
「や・っ・て・な・い・のっ だ・か・ら❤」
「やりなよぉ!」
「うぅん・・・」
「なんでぇ!前作は「ネット接続めんどいし利用料取られるから嫌だ」って言ってて数年ぶりのオフ専のドラクエだよー!」
「・・・」
「面倒くさいんだよねぇ」
「主人公さ、16歳の超美男子で伝説の勇者の生まれ変わり。後、なんか村一番のヒロインに好かれつつ旅を始めるっていう超高スペックな設定じゃない?」
「重いし、共感し辛いんだよねぇ。うだつの上がらない、30過ぎのオッサンとしては。」
「分かります」
「でしょ」
「しかし、どうするのです。サイトの為と喜び勇んで購入したせっかくの新作。」
「・・・」
「勿体無いではありませんか・・・」
「そこでこれを購入してみまして」
「はて?」
「握力計ですね」
・・・
「はい?」
「握力計です」
「いや、だから100歩譲ってゲームでしょ?なんで握力?」
「いや、握力王ゲーマーの新沼さんとかかっこいいし、
調べてみたら高橋名人とかもなんか握力強いらしいし、やっぱゲーマーなら握力強い方がいいかなって」
「なるほど」
「ちょっとやってみて下さいよ」
「え?マジで?いいの?」
「はい、どうぞ」
「そおいっ!」
「あっ意外と強い!」
ぬううううん!
パキーン!
「・・・・・・・」
「・・・」
「壊れたんですけど」
「なあ」
「はい?」
「ゲームやろうぜ」
「考えさせてください」