アンダーテイカーじゃないよー。
はい、この入りいつまで続くか見物ですね。雰囲気崩れるから止めろという意見待ちですけども。
突発的な季節限定企画として始まった「超怖い話ガム」開封シリーズ第二回です。それでははりきってどーぞ。
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超怖い話 百三十八 おさななじみ
ずっと一緒にいる僕のおさななじみは、少し変わっています。
何もいない所を指さして、
「あ、あの猫は隣の家の死んだおじいちゃんだ!」
「学校の開かずの扉が今日開くって。一緒に見に行こうよ!」
と、昔からそんなことばかりいうのです。
ある日僕は先生に怒られ、一緒に帰っていると、彼はまたおかしなことばかりいうのでとうとうイライラして八つ当たりしてしまいました。
「ウソばっかりつくなよ!一緒にいるとイライラする!」
すると、彼は落ち込んだ様子で
「ごめんね、もうウソつかないから。」といいました。
そんなすぐには変われないだろとにらむと、ぎゅっと手をにぎられました。
すると前にいっていた生まれ変わった猫、ありとあらゆる見えてない物が見えるようになりました。
そんなある日のことです。
転校生のHくんと僕たちは仲良くなり、よく一緒にいるようになりました。帰りに毎日寄り道をする時も一緒でした。ただ、おさななじみは時々じっとHくんをにらむのです。
Hくんと別れ、二人になった時、おさななじみに聞いてみる事にしました。
「お前何でそんなにHくんのことにらむんだよ。」
その日、おさななじみはその質問に答えることもなく、だんまりで帰っていきました。
翌日、いつもと同じように下校していると突然おさななじみが僕とHくんの手をとりました。
「ね、これでわかったでしょ?」
Hくんはおばけだったのです。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
幼馴染の名前が呼ばれなーい!
転校生のオバケにすらイニシャルがつけられているというのに何という事でしょう。
そういえば、筆者が小学生の頃、家も隣近所で席も二つ離れた位の状態で4年程同じクラスだったにも拘らず、
全く関わる事なく、存在すら忘れていたO君という人が居て、その彼が引っ越した事を知らないまま、
小学生時代の共通の友人であったゲマニズムの海パン次郎が出席した同窓会を介して
「そういえばO君に会ったよ」
と、言われたものの
「え?誰?」という返事で、聞かれた海パン次郎も会ったばかりのO君の特徴をよく覚えておらず
協議した結果「あいつは何かの生霊」という結論に終わった事あります。人間というのはかくも残酷な生き物です。
という訳で、オバケだろうが、スピクチュアルな霊感能力を持つキッチュな幼馴染だろうが登下校を快く付き合ってくれて、自分の身勝手な八つ当たりに素直に反省の心すら示してくれる人間は生霊所か生き仏なので大切にして上げましょうというお話でした。
少なくとも僕らの様なクズ人間を友人に持つより何百倍も素晴らしい事です。
それと、せっかくの夏季限定企画という事で、オバケに縁のある曲を紹介していこうと思います。まずは、僕が一番好きな鬼太郎シリーズ第三期のEDより「おばけがイクゾー」をどうぞ。